VIVO(1)、あやかし古書庫と少女の魅宝 (1)
■VIVO(1)
1年間高校3年生のクラスを受け持つことになった
自分至上主義男とそのクラスメイトたちの話。
「ごくせん」とは対極のポジション。
生徒はまっとうで、先生はいい加減。
ホントにこんな教師がいたら
いろいろ叩かれそうだけど、個人的にはこれくらいいい加減でも
いーじゃないか、と思う。
学校にどれだけ負担を負わせる世の中なんだか。
ずっと日本の教育枠の中で育ってきた人間が言うのもアレだけど、
終わってみて振り返れば、
ホント息苦しい日々だった。
悪い思い出ばかりじゃないけど、
若干ヒッキーな性格上、無意識のうちに息はひそめていたと思う。
そんな体験をしているから、
今、この漫画で私は生徒たちに自分ができなかったことを期待しているのかもしれない。
■あやかし古書庫と少女の魅宝(1)
何がすごいって、
完璧に水木しげるタッチを模倣した上に
能力バトルの要素を持ち込んで違和感なく仕上げてきたところにまず感動。
このクオリティはすごい。
一体どんな人なのだろうとググっていたところ、
いろんな漫画やアニメを水木絵で表現していた方のようで、
某書評はこれを「翻訳」と評しておりました。
言い得て妙だと思います。
作風を取り入れつつも本家をネタにするのではなく、
「水木しげる風」という表現手段を使って
新しい表現を模索してるところに純粋な愛を感じました。
この書評も秀逸で、あらすじも見どころもうまい具合にまとまってます。
楽しかった―、いい本だよーという気持ちがつまってます。
だから私はそれにまかせて、紹介のみ、ということで!
(いかんなぁ・・・^^;)