点と線

松本清張

光文社

 

いつか読まなきゃ~、と思ってた松本清張の代表作。

有名どころすぎて手が出なかったけど、

このたびカッパノベルス版を手に入れたので、

ようやく読み終えることができた。

 

新潮の文庫版が今、手を離れているので確かめることができないのだけど、

カッパ版には地図とか

イントロの抜き書きがあったり、

裏表紙には作者のコメントがあったりと、

なんか至れり尽くせり状態のような気がして

それだけでホクホクしてしまった。

(まぁ文庫版にはカッパにない解説などがあったりするので、

それはそれで魅力的ではある)

文字組みもちょうど良くて読みやすかったのもポイントが高い。

 

と、内容に関係のないことばかり連ねてしまったな。。。

内容的には「超昭和」。

平成生まれが読んでもピンとこないのではないだろうか。

(ホント聞いてみたい)

昭和の香りを嗅ぐ本、というテーマがあれば

この1冊を入れてもいいかもしれない。

列車のトリックでアッと言わせる十津川警部や亀さんが

だいぶ浸透してしまったので、

本書は今読んでしまえば「あぁ、うん、そうだね」と言わざるを得ない。

むしろ、これがブームになったことを鑑みて、

当時の世情を想像するのが

イマドキの読み解き方なのかなぁ、と思ったりした。

 

読んだやつはこのカバーじゃないんだけど、

ひとまずこれでペタリ。