UFO大通り

著:島田荘司

講談社

 

久しぶりに島田荘司を読んだんだけど、

やっぱこの人、おもしろい。

「異邦の騎士」でいたく感動したことがあったんだけど、

それと似た感動をもらった。

追い詰められた時の状況描写が生々しくて、

読んでいるこちらもドキドキする。

すっごい上から目線を承知で言うと

「あ、島田荘司って上手だわ」

と改めて思い出させてくれた。

中身は 

 

・UFO大通り

・傘を折る女

 

の二本立て。後者の方が私は好き。

その「傘を折る女」の書きだしが

「あれは御手洗が私と横浜ですごした最後の春だから、1993年の5月のことだったと思う。」

なんだけど、御手洗と石岡君ってどうなったんだっけ?

なんか別れ別れになってるのかしら?

御手洗シリーズはおおむね読んだつもりだけど、

そこまで熱狂的ではなかったので、

ちと気になった。

 

 

こちら、装丁は岡孝治さん。

半透明のカバーを外すと、

エンボスでタイトルと著者名が入っているところに感動。